Machiko Shibayama
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芝山真知子 メッセージ

風情たっぷり秋の平城宮跡 ― 揺れる野の花、草刈り待って

花が咲いたまま刈られたフジバカマを手にする芝山さん=11月6日、奈良市の平城宮跡奈良市の平城宮跡で秋を彩る野の花を咲き終わるまで残してほしい─。来年の平城遷都1300年祭を前に、ジャズ歌手芝山真知子さん(奈良市)らが、文化庁による同史跡での草刈りの時期を柔軟に対応してほしいと声を上げている。

平城宮跡では、毎年10月中旬、東院庭園周辺にフジバカマ(園芸種と推定)が群生し、淡い紫色の花をつける。ススキの中にサクラタデやキショウブなども咲き、宮跡を訪れる人を楽しませている。

ところが例年、フジバカマの花がまだ盛りの10月終わりから11月初めに草刈りが行われ、野の花はコンバインで一気に刈り取られてしまうという。

「せめて正倉院展が終わるまで残して」。芝山さんらはこれまでにも文化庁に要望しているが、今年も例年通り、すっかり刈られてしまった。

フジバカマの原種は県版レッドデータブックでは絶滅種。宮跡のものは園芸種である可能性が高いが、環境科学博士の谷幸三さん(大阪産業大学講師)は「秋の野を彩る美しさに原種かどうかは無関係」と話す。

宮跡を管理する文化庁文化財部記念物課は「要望があれば別の場所を先に刈るなど検討の余地はある」と回答。来年、平城宮跡では11月7日まで1300年祭が行われる。「せっかく訪ねてくれる人に秋の宮跡を堪能してもらいたい」。芝山さんたちのささやかな願いは果たして実現するだろうか。

(奈良新聞 2009/12/10)

アルバム“Song from YAMATO”発売に寄せて

Machiko Shibayama奈良に来てもうすぐ3年になりますが、そのすばらしい歴史と文化は生活してみてはじめてわかったことがたくさんあります。まず食いしん坊の私は奈良にしかないおいしい野菜の種類が多いことを知りました。文化財としての歴史的遺産は世界的に知られていますが、食文化というのは人間の生活上最も基本的かつ大事な文化であると思うのですがいかがでしょうか。

そして奈良に来て何よりの大きな収穫は万葉集との出会いです。スタンダードジャズをやっている私が万葉のうたに出会ったことは本当に不思議で、気がついてみるとジャズという世界的な音楽をやっているミュージシャンが、世界に誇る日本最古のうたを奏でることはとても意義があると分かりました。

その万葉のうたも含め、5月にはCDを発売する予定です。皆さまのお家でいつでも夢と希望あふれる愛の世界にいざなうことが出来たらと願っています。すばらしいサポートは、日本を代表するジャズ・テナーサックスの尾田悟さんをはじめ、ピアノ大友孝彰さん、ベース中島教秀さん。なお、このCDの為に尾田さんが万葉のうたを後世に残る作品にと作曲して下さいました。どうぞお楽しみにしてください。

(2008/1/25 芝山真知子 記)

ジャズ・ボーカルへの思い

芝山真知子音楽家の家庭に育ったわけでもなく、若い頃からこの道一筋に来たわけでもないのに、私は今なぜジャズ・ボーカリストとして歩み始めているのか・・・。

世の中には素敵な音楽が沢山ありますが、中でもジャズは、想像を絶する苦難に打ちひしがれた人々が、深い苦悩の中から愛と自由と平和を希求する過程で生まれたものですから、特に人の心に強く響くのだと思います。

私の胸裏に打ち震える感動を刻むジャズは、私の願いを一番深く強く表現できる音楽だと考えております。ジャズは、愛や優しさや強さ、そして自由と思いやりが最高に求められ、それらが音楽として調和したとき、本当に素晴らしい音となって表現されます。

アフリカの大地に生まれ美しい自然と調和して長年生きてきた人々が、先進国の私利私欲のずる賢い人間に利用され、表現できないような様々な苦悩の人生を強いられました。アフリカには元々美しい文学があり、詩があり、歌があり、リズムがあり、崇高な精神性があるのです。ニューヨークのハーレムの友人達に会ったとき、私は如実にそれを知ることになりました。

芝山真知子みんな温かく、生活の中に詩があり歌がありました。青年が詩を朗読し、老人がコンガを叩く。おばさんが唄い、男がトランペットを奏で、リズムがあふれていました。食べ物もシンプルで栄養があり、とっても美味しかった。今の日本と正反対の感じがしました。

そんな人たちが文明の楽器を持ったとき、知的で、優しく、強く、美しく、繊細にして大胆な素晴らしい音楽を創り出しました。アメリカの南部ニューオリンズで生まれ、世界の文化が集まる大都市ニューヨークへとその舞台が移るにつれ、どんどん洗練されて行きました。

ジャズのフォービートは心臓の鼓動と一緒で、赤ちゃんが母親の心臓の音を聞いたら泣き止むように、ホッとするリズムです。このジャズが持つ温かさや美しさは、きっと傷ついたり疲れた人を和ませ、勇気付けることができると信じています。

日本ではジャズというと、一部の本当のジャズ理解者の人を除いて、高度に発展した音楽をいいことに、庶民の手に届きにくい所に置いてしまわれがちですが、ジャズを身近に触れ、その本来のあるべき姿を知っていただき、本当の楽しさを分かち合いたいものです。

芝山真知子私は小さい頃から歌うことが好きでしたが、諸々の事情から歌の道に進めず、今やっと本来のやりたかった道を進むことが出来るようになり、年齢のことなどに惑わず、今から挑戦あるのみと日々進んでおります。

すると不思議にもいかにもそうしなさいと言わんばかりに、沢山の方が応援してくださるようになり、こんなありがたいことはありません。その皆さまの熱き思いを決して無駄にすることなく、いっそう精進して参りたいと思います。こんな私を応援してくださる皆さまに、ゼッタイに幸せになっていただきたい、共々に勇気と希望の人生を幸せ一杯に進みましょう!と言いたいのです。

まだまだ未熟な私ですが、私の歌を通じて少しでも多くの人々にジャズの楽しさを知っていただきたい、少しでも多くの人々に私の歌を通じて幸せ感に溢れていただきたい、そんな想いでがんばって参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

(2003/3/30 芝山真知子 記)

©  Machiko Shibayama