Machiko Shibayama
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芝山真知子 レビュー

<奈良で万葉ジャズライブ>
歌手の芝山さん 八重桜を思い熱唱

芝山真知子「万葉ジャズライブ」奈良市在住の万葉ジャズ歌手、芝山真知子さんと芸術仲間によるイベント「万葉ジャズ芸術祭―奈良の魅力を世界へ未来へ」(やまとより実行委員会主催、奈良新聞社など後援)が1日、奈良市学園南3丁目の市西部会館「学園前ホール」で開かれた。

奈良の歴史や自然などのすばらしさを広く伝えようと、芝山さんのライブを中心に殺陣の披露や写真、絵画作品の展示などを行った。

ライブでは芝山さんが万葉歌を旋律に乗せた「万葉ジャズ」や「いにしえの奈良の都の八重桜…」と歌われたナラノヤエザクラを「大切にしてほしい」との思いで作った「奈良八重桜」などのオリジナル曲を、奈良への思いを込めて歌い上げた。

奈良新聞(2017/10/2)

<万葉ジャズ芸術祭>
万葉集をジャズに乗せて 芝山さんコンサート 10月1日

万葉ジャズ芸術祭をPRする芝山真知子さん=奈良市で、中津成美撮影万葉集に曲を付けて歌う「万葉ジャズシンガー」として活動する芝山真知子さん=奈良市在住=のコンサートなどがある「万葉ジャズ芸術祭」が2017年10月1日午後2時から、奈良市学園南3の学園前ホールで開かれる。

芝山さんは、プロのジャズシンガーとして大阪府を拠点に活躍していた。奈良市に移り住んで県内の風景に感動し、万葉集の歌にも共感。10年ほど前から万葉ジャズシンガーとして活動も続ける。

コンサートでは、活動を通して知り合ったピアニストらが共演。柿本人麻呂や大伴家持らの歌を曲に乗せて歌うほか、よく知られたジャズの曲など計14曲を披露する。

会場では、写真家による県内各地の風景写真や、万葉集の歌を元に創作された日本画などを紹介する展示もある。芝山さんは「曲を聴いたり、作品を見て現地へ行くきっかけになればうれしい」と話している。 チラシ

毎日新聞 2017/9/25 地方版 【中津成美】

「千年以上残る風景歌う」 万葉ジャズシンガー・芝山真知子さん

「万葉集で歌人たちが詠んだ風景が、千数百年たった現在も残っているんですよ」。奈良の自然の豊かさに感動したという。

万葉集の歌にジャズ風の曲をつけて歌い上げる「万葉ジャズシンガー」。奈良のライブハウスなどを中心に活動しているほか、レッスンも行っている。ライブでは、万葉集の時代をイメージした衣装を着て歌うこともある。

平成20年に6曲入りファーストアルバム「Song from YAMATO」を発売した。メーンの「やまとより」は、自身で選んだ歌4首に世界的なサックス奏者、尾田悟さんが曲を付けた。

「万葉集とジャズは共通する点があることが奈良に来てわかった」。天皇から庶民までの和歌を収録した万葉集は、身分や立場の区別なく、素直な気持ちを表現している点が、黒人音楽のジャズと共通する。即興性を重んじ、自然を取り入れていることも似ているという。

大阪府豊中市出身。子育てに一区切りついた46歳のころ、ジャズボーカル教室に通った。ライブハウスやカフェなどでライブ活動を展開していたが、16年に奈良市に引越した。

大学時代の同級生に触発され、万葉集に登場する歌の感性の美しさにのめり込んだ。歌に詠まれた場所に足を運ぶことで、「若草山や鹿、大仏だけ」という奈良のイメージが覆された。

大伴旅人が万葉集で詠んだ「夢のわだ」に曲に合わせて歌っていたが、実際に吉野町に残る「夢のわだ」を見て圧倒された。滝が吉野川に注いで淵になっており、「千年以上前の歌人が詠んだ景色が今も残っている」と感動した。

曽爾村では、ホトトギスやカッコウ、フクロウなどの鳴き声や、キツツキが木をつつく音が一斉に聞こえた。山部赤人が詠んだ歌に出てくる「ここだも騒く鳥の声かも」のことだと感じたという。

自宅から近い平城宮跡が大好きな場所だ。太極拳をするため、毎日早朝に通っている。

そこで目にするのは四季折々の野草。スミレやススキ、アヤメグサなど、万葉集に登場しているものも多くみられる。残念なのは、管理する国などが草花の盛りなどに関係なく草刈りをしてしまうことだ。配慮するよう担当者に訴えたこともある。平城宮跡が国営公園化されるのを機に、開発が進んでしまうことも危惧している。

「都会の人が電車やバスを乗り継いで、やっとふれ合える自然が平城宮跡にあることはとても貴重。観光客を呼ぶのに開発しかないのでしょうか」と訴える。

4月から5月にかけて、平城宮跡ではスミレが見ごろを迎えるという。

「春の野に すみれ摘みにと越し我ぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける」と山部赤人の歌にも詠まれている。「スミレを見ていたら、ついつい寝てしまったという歌なのですが、私の平城宮跡のイメージにぴったりです」。

(平成24年年3月29日 産経新聞 中島高幸)

あをによし 万葉の歌ジャズにのせ CD発売今盛りなり

芝山@ライブ
万葉の昔をイメージした衣装を着て、「やまとより」を熱唱する芝山真知子さん。後ろはテナーサックスの尾田悟さん

奈良市大宮町4丁目の芝山真知子さん(55)が、万葉集の歌をジャズ風に歌いあげた曲を含むCDアルバム「Song from YAMATO」を発売した。子育てを終えた46歳からジャズを習い始め、今回が初のアルバム。4日夜には記念ライブを開き、古代人の歌と現代のジャズのコラボレーション(協調)を披露した。(高橋友佳理)

♪あをによし 奈良の都にたなびける 天の白雲 見れと飽かぬかも―。

同市角振町のライブハウス「Y2(ワイワイ)」に、ピアノとベース、サックスのゆったりしたメロディーに合わせた伸びのある柔らかい声が響いた。CDのメーン曲「やまとより」は、日本ジャズ界の重鎮といわれる尾田悟さんが作曲し、サックスの演奏にも参加した。

4500首余りある万葉集から、前述の作者不明の「あをによし」や小野老の「あをによし」、柿本人麻呂の「天の海に」、「磯城島の」でそれぞれ始まる4首を選び、歌詞に引用した。毎朝のように平城宮跡で太極拳に参加しながら、仰ぎ見る空や景色とピッタリきた歌がこの4首だったという。アルバムは、漫画家の里中満智子さんが選んだ万葉集の歌でつくった「恋歌」や、「テネシーワルツ」などスタンダードナンバーも含む全6曲構成だ。

幼い頃から、母親の買った童謡のレコードに合わせて歌うのが好きだった。大学卒業後、結婚したが、娘2人を抱えて5年で離婚。生計を立てるため、生命保険の外交員から会社の営業まで働き通しで、歌手の夢を追う余裕はなかった。

転機は46歳の時。20歳を迎えた次女を遊びに誘ったところ、「お母さん、一緒に行く友達おらへんの?」と聞かれた。「もう自分のやりたいことをやっていいんだ」と気づき、会社のそばのジャズボーカル教室の門をたたいた。

教室で専門的なボイストレーニングを受け、めきめき上達。ライブハウスやパーティーなどで歌うようになった。3年後には米・ニューヨークで黒人街ハーレムでのセッションに参加するなど、本場のジャズも体験した。

奈良市には3年前、音楽プロモーターの山脇豊さんとの結婚を機に大阪府豊中市から移り住んだ。万葉集の研究をしている大学の同級生に触発され、その感性の豊かさに魅了されたという。芝山さんは「花を見て美しいと思う、その自然な感性は今の世の中に必要なもの。このCDを聴いて、日本のよさを見直してほしい」と話している。

(朝日新聞・文化欄 2008年5月5日)

万葉歌の良さ発信 奈良在住のジャズ歌手・芝山真知子さん

Song from YAMATO奈良市在住のジャズ歌手・芝山真知子さんが5月1日、万葉歌をジャズアレンジで歌うファーストアルバム「Song from YAMATO」を発売する。世界的なテナーサックス奏者の尾田悟さんが作曲と演奏で参加。5月4日に奈良市で、6日に大阪市北区で、発売記念ライブを開く芝山さんは「奈良の素晴らしさ、日本の素晴らしさを世界へ、未来へ発信したい」と張り切っている。

アルバムには芝山さんが選んだ万葉歌に尾田さんが曲をつけた「やまとより」を収録。悠久の都の雰囲気を伝える格調高い曲が、優しさ、かわいらしさも含んだ万葉の言葉を生き生きと響かせている。

このほか、漫画家・里中満智子さんが選んだ万葉歌に芝山さんの大学時代の同級生でもある岡本三千代さんが作曲した「恋歌」、ジャズのスタンダードナンバーなど全6曲。全曲とも、しっとりとしたバラードで、芝山さんの優しく透明感あふれた歌声と尾田さんの情感豊かな演奏が見事に調和している。

芝山さんが本格的に歌を始めたのは大阪府豊中市に住んでいた9年前。約1年後にプロ歌手となり、現在、奈良を中心に大阪、神戸のライブハウスで活動を展開。

奈良へは3年前、結婚を機に移り住んだ。夫は以前、奈良市内にライブハウス「オールデイズ」を開き、「奈良に文化の森をの会」を立ち上げた山脇豊さん。音楽が結ぶ縁だ。

「住んでみて、初めて知った奈良の魅力がたくさんある」という芝山さん。早朝の平城宮跡での太極拳が日課という。

(奈良新聞 2008年4月23日号)

万葉集の世界、ジャズで発信 シンガーの芝山さん

Machiko Shibayama奈良市在住のジャズシンガー芝山真知子さんが5月1日、ファーストアルバム「Machiko Sings Song from YAMATO」を発表する。

万葉集から引用した和歌をスタンダードジャズのメロディーに乗せて歌うオリジナル曲「やまとより」のほか、「蘇州夜曲」「テネシー・ワルツ」など全6曲を収録。同アルバムには、著名なサックス奏者・尾田悟さんが全面的に参加。オリジナル曲の作品も担当した。尾田さんの「後世に残るものを作らないといけない」という一言に、芝山さんは前日まで悩みぬき4首を選んだ。同曲は、和歌の合間に尾田さんのサックスが絶妙に絡む、優雅で印象的なバラードとなった。

「年齢的にも、これからジャズを理解し歌えこなせるはず」と語る芝山さんの得意分野はバラード。即興演奏が特徴のジャズにおいて「メロディーラインを崩さず、どう味付けするか」をスタンスに歌う。

奈良へ移住して3年。毎朝、平城宮跡での太極拳が日課となった。そこから眺める光景に、今も和歌と変わらぬ世界が広がっていると実感。同アルバムジャケットの中ページには、自ら撮影した同宮跡からの日の出写真が使われている。

「宮廷歌人だけでなく庶民の和歌も素晴らしい。日本最古の歌をジャズで表現することで、悠久の時間やグローバルな願いを込めた。純粋に大人のおしゃれな音楽として楽しみ、心も満たしてほしい」と話していた。

(奈良日日新聞 2008年4月30日)

ジャズで人生に花を 運命的な出会い重ねて 芝山真知子さん

大らかな歌声の中に、芯の強さと行動力がうかがえる。ジャズシンガーとして歌い始めて9年、きょう1日、ファーストアルバムを出す。

全関西学生スキー選手権大会で優勝するなど、学生時代はスキー一筋だった。9年前のある日、子どもから「一緒に遊びに行く友達いないの?」と言われ、ハッとする。仕事と子育てに追われる日々だった。

以前から興味があったボーカル教室に通い始め、ジャズが盛んな本場、米国のハーレムへも行った。ライブで歌い始め、「気持ちが20歳に戻った気がした」と語る芝山さん。歌を通して多くの人と交流できたことが、気持ちを明るくさせているようだ。

世界的に著名なサックス奏者、尾田悟さんらとの運命的な出会いなくして、今回のアルバムは生まれなかった。

大阪府豊中市で生まれ育ったが、再婚を機に3年前から奈良へ。「奈良には世界遺産と同じぐらいの歴史がある、おいしい地元野菜がいっぱいで素晴らしい」と話す芝山さん。主婦の見地からも、新しい発見の毎日だとか。

(奈良日日新聞 コラム「人・ひと」青江信秀 2008/5/1)

日本の心でジャズと万葉集を歌う シンガー 芝山真知子さん

プロのジャズシンガーとして奈良を中心に関西一円で活躍している芝山真知子さん。

「ジャズは敷居が高くて難しいものと考えられがち。でも、もともとは戦後のヒット曲や映画音楽など、どこかで聞いたことのある懐かしいメロディーが多いんですよ」

芝山さんのライブは生演奏。その同じ空間に居合わせたミュージシャンと観客とともに心を通わせ、その瞬間にしかない即興音楽であるジャズのスリルと温かさで、幸せな気分になってもらいたいと常日頃から心がけている。

「私のレパートリーの中には万葉集があります。世界に誇る日本最古の歌を世界的音楽であるジャズライブのなかで、未来へ向けて私なりに世界へ伝えていきたい」と夢を語る芝山さん。

美しい歌詞が多いジャズと美しい日本語の万葉集。一見異質に思えるこの二つは、人間本来の心の機微を自由に、そして赤裸々に歌っているという意味で共通点がある。日本人の心の原点である万葉集と日本人の心を持ってジャズを歌うのは、自身の使命であると考えている。

「つらいことや苦しいことがあったとき、私の歌を聞いて心を癒していただくことができたら、勇気と希望を持ってもらうことができたら、そんな思いでライブ活動をしています。だから、本当は歌がうまいと言われるよりも、元気が出たと言ってもらえるほうがうれしいんですよ」

最近では、ジャズを身近に楽しんで欲しいと、奈良では珍しいジャズ教室を開き、大忙しの日々だ。

(マイタウン奈良 2007年3月3日号)

©  Machiko Shibayama